不動産屋編


■不動産屋編
まず初めに一概に不動産屋と言っても分野がそれぞれあることを認識しておいて下さい。賃貸専門業者、不動産の仲介専門業者、地上げ専門業者、不動産の売買・仲介専門業者等々ですが、会社の規模にもよりますが賃貸も仲介も売買もやる業者一般的には多いのではないでしょうか。それに付け加え建築請負もやる業者もあります。今回は仲介や売買、そして建築請負をやる業者について書いてみたいと思います。そもそも不動産屋とはどのようにして利益を出しているのでしょうか?話は簡単です。不動産を売りたい人が居る、そして不動産を買いたい人が居る。その間を取り持ってあげ仲介手数料をもらって成立する仕事です。
事例としてAと言う中古戸建があったとします。売主は甲さんです。売却の依頼は「○○不動産」にしていたとしましょう。この依頼の仕方には3種類ほど有るのですがそれは機会を見て投稿の方で説明したいと思います。そしてチラシか何かを見てAと言う中古戸建てが気に入った乙さんが「××不動産」を訪れました。「××不動産」は「○○不動産」にAと言う中古戸建を買いたい人が居ると買付証明書を一般的にはFAXします。買付証明書には購入者は乙さんで購入する金額と契約日は何時なのか等々書きます。そうすることによりAと言う中古戸建は他の人には売れなくなります。そして契約日に契約が無事済んだら「○○不動産」は依頼者の甲さんから売買価格の3%+6万円に消費税をたしたものが仲介手数料として入ります。「××不動産」も同じように依頼者の乙さんから同様の仲介手数料がもらえるわけです。これは「片手」と称され実入りが少ないので業者は「両手」を常に狙っています。この事についても後に投稿の方で説明したいと思います。
さて本題の新築分譲住宅を買う場合ですが、これは注文住宅と違い一般的には完成している物を買います。しかし、大きな分譲の場合何期かに分けて分譲する場合が多いです。すると、その完成している建物を見てこれから分譲する物件を買ってしまうと言うケースも多いです。当然更地ですがプランも出来上がっています。多少のプラン変更は出来たり、出来なかったりです。注文住宅のようにはいきません。では、何故更地の段階でも売れてしまうのでしょうか?それは立地条件です。よく言われる東南の角地は昔から人気がありますし、敷延と呼ばれる奥よりは全面道路に接している方が人気があります。中には予算の関係で安いところを買う人も居るでしょう。では、分譲住宅のメリットは何でしょう?完成物件であれば外観・住宅設備機器・間取り・立地条件等すべて分かります。気に入る物件探すために何カ所でも見て回れます。そして気に入った物件に巡り会えたら、先程の手順で買付証明書を書けばOKです。じゃあデメリットなんか無いじゃないかとお思いかもしれませんが、まずは気に入った物件を探し始めます。何カ所か見てまあまあ良い物件、不動産屋も勧める、けどもっと良い物件が有るんじゃ無いかと他を探す、でも中々他にありませんでした。仕方ない先週見た不動産屋も勧める物件に決めようと不動産屋へ行って話をする。不動産屋が確認するともう売れてしまってました。これは本当に良くあるケースで、このような人達は同じことを繰り返し最後には希望と大きくかけ離れた家を買うか、家を買うのをあきらめてアパート暮らしを続けるはめになります。それから建物本体についてです。建売住宅です、注文住宅と比べればどんなに見栄えが良くても使用している部材が違いますので耐久性も短いでしょう。基礎や土台も違いますし職人さん特に大工さんの腕も違います。昔に比べれば今の分譲住宅が決して悪いと言っているわけではありません。金額面で考えてみましょう。そこは割り切りが肝心ではないでしょうか。アパートや賃貸マンションに済んでいる方にとっては、金利の安い現在、家賃とそれ程変わらない金額で自分の土地と家が手に入れることが出来るのですから充分に選択の余地はあると思います。
是非良い物件に巡り会え、幸せなご家庭を築けるようお祈り申し上げます。